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2023/05/21
- その他
スパルタの社員研修は令和に不向き|今求められている研修とは
多くの企業では、何かしらの研修に取り組んでいるでしょう。しかし、なかにはやりすぎのスパルタ研修というものがあります。
結論から言えば、スパルタ研修が行われているのであれば、今すぐにやめるべきです。スパルタ研修は、今の時代に合っていません。
「なぜスパルタ研修を行わないべきなのか」「どのような研修を導入するべきなのか?」について解説します。
スパルタな社員研修のデメリット
2023年現在でも、ある程度のスパルタ研修は実施されています。例えば、外部の接触を禁止する研修や、早朝から深夜までランニングや社訓を大声で発声させるなどです。
これらのスパルタ研修は、一概にデメリットしかないわけではありません。スパルタ研修を受けることで「社会人としての自覚が芽生えた」という社会人もいます。
しかし、反対にデメリットも多いです。以下ではスパルタ研修のデメリットについて、解説します。
パワハラの対象になる可能性
まず、パワハラの定義について見ていきましょう。厚生労働省が運営する「あかるい職場応援団」では、以下のように定義されています。
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
引用元:あかるい職場応援団
では、スパルタ研修が必ずしもパワハラに当てはまるかというと、一概にはパワハラとは言えません。ただし、パワハラに該当してしまう可能性はあります。
研修の効果が低い
昨今では、研修による「対話」が重要視されている傾向です。スパルタ研修を、あえて言い方を強くするのであれば「力で押さえつける」方法と言えます。しかし、力で押さえつける方法では、マイナスな感情が先行してしまい、学びにならない可能性があるのです。
一方で、対話を重視した研修の場合は、自ら気づき、行動できるようになります。一概にどちらの方が正しい方法とは言い切れませんが、対話型の方が現代の研修に合っている方法と言えるでしょう。
会社の評判を落とす可能性がある
スパルタ研修は、会社の評判を落としてしまう可能性があります。
2010年には『餃子の王将』の過酷な新入社員研修が「ブラック」と話題になりました。当時テレビで放映された餃子の王将の新入社員研修は、以下のようなものです。
- ・神奈川山中の施設で5日間
- ・合格点をとらないと修了が認められない
- ・他の社員の前で抱負を発表
- ・携帯電話・テレビ・新聞禁止
- ・朝は6時半からランニング
研修内容に対してインターネット上では批判の声が多く挙がり、『餃子の王将』では公式ホームページに釈明文を掲載しました。
このように、いきすぎたスパルタ研修を行ってしまうと、インターネット上でネガティブな話題が広がり、会社の信用性を落とす可能性があるのです。
新入社員が残らない
スパルタ研修を実施している企業では、研修中に新入社員が辞めてしまうケースも多々あります。一部のスパルタ研修を行っていた企業では、研修中に半分以上の社員が辞めてしまうというケースもあったそうです。
「研修についてこれる、会社の風土に合った社員を残す」という選択も、決して間違いだと言い切れません。しかし、昨今の個々のスキルを伸ばすような社会では、正しいとも言い切れない部分です。
例えば、研修についていけないからといって、その人のスキルが優秀かどうかは図れません。体を動かすことが苦手でも、パソコンを使った優秀なスキルを持っている可能性があります。
つまり、スパルタ研修のみで判断してしまうと、企業にとって優秀な人材を逃してしまう機会損失に繋がってしまう可能性があるのです。
令和時代に必要な研修とは?
令和時代において、スパルタ研修は向いていないと言えます。令和時代において求められるのは、以下のような研修です。
- ・個々のスキルを伸ばす
- ・実務に活かせる
具体的に、どのような研修を行うべきか、以下で解説します。
個々のスキルを伸ばす
令和時代では、社員全体同じ方向を向かせるだけの研修ではなく、個々のスキルを伸ばすような研修が必要です。営業が得意な人には営業のスキル、WEBが得意な人にはWEBのスキルなど、社員それぞれに得意な分野があります。
もちろん、苦手な分野を補強するための研修も必要ですが、個々の得意・不得意に合わせた研修の方が、早い段階で活躍人材になる可能性は高いと言えるでしょう。
実務に活かせる
研修は、実務に活かせる内容の方が適していると言えます。実務に活かせる研修の方が、活躍人材になりやすい上に、社員の研修への取り組み姿勢も変わるからです。
例えば、スパルタ研修のように「早朝からランニング」といった研修の場合、社員には以下のような疑問が残ってしまうでしょう。
- ・ランニングに何の意味があるのか?
- ・実務に活かせるのか?
上記のような疑問が残った状態では、ネガティブな気持ちになってしまうでしょう。
実務に関連する研修であれば、「研修がどのように実務に役立つのか」が明確なので、社員の研修に対するモチベーションを下げません。
社員の身になる研修を行いましょう
数十年前であれば、スパルタ研修も良いものとされてきましたが、昨今の新入社員の価値観は変化しています。そのため、スパルタ研修は悪とされてしまうケースが多いです。
また、企業にとってもデメリットになる可能性が高いので、スパルタ研修はおすすめしません。
令和時代においては、スパルタ研修よりも実務に直結する研修を行った方が良いでしょう。
弊社では、実務に直結する研修を行っています。
- ・DX研修
- ・営業DX研修
- ・マネジメントDX研修
その他、「社内コーチ育成研修」や「階層別研修」など、それぞれの分野に対応している研修を行っておりますので、ぜひ研修を導入する際や研修内容に疑問を感じる場合は、一度ご相談ください。